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Miyajima-Lab
 製品開発製造元
 (海外ブランド名)

 

 

 

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エジソン君寝る

ロゴ

 

  スピーカー       プレーヤー       アンプ       電源
  カートリッジ   木製置き台 アナログとデジタル

 

プレーヤーについて

 

今更レコードと思われる方も少なくないかと思いますが、最高の音楽の再生を家庭に持ち込むとしたらレコードを再生するプレーヤーが一番有利になります。LPレコードを最良に再生した場合はプロの業界の音質を上回る可能性を持っています。しかし、そのような音質で音楽を再生するにはプレーヤー関連の機器の性能ばかりでなくアンプやスピーカーにも最良のものを要求されます。ここでは色々なタイプがあるプレーヤーに関してどのような目的をもって製品化されているか説明することにします。
プレーヤーはレコード盤を回すだけでどうして音に関係があるのかと疑問に思われる方が居られますが、一方ではプレーヤーに大金をかけてもカートリッジに安価で質の良くないものを使用されている方が非常に多いものです。プレーヤーはオーディオシステムの最終的な音質を決定し、カートリッジはそれ以上に深く音質に関係があるものです。最良のカートリッジを選び、その音質を濁したり損なわずカートリッジの性能をフルに生かしてくれるようなプレーヤーを良質なものと言います。



レコードプレーヤーの種類

プレーヤーの種類には一番古いものでアイドラドライブ、次がベルトドライブ、次が糸ドライブとダイレクトドライブです。最初のアイドラドライブはアイドラという硬いゴムの円形状のものを回転の伝達としてモーターにプーリーを取り付けたもので回転させるものです。ベルトドライブはその伝達道具がゴムベルトになり、糸ドライブは糸になります。ダイレクトドライブはモーターの回転をコントロールしてターンテーブルを直接回しているものです。


●アイドラドライブの特長

アイドラドライブはもともとガラード社が製造した局用のプレーヤーです。局用としてEMTなども製造しました。日本製では現在は実用になるものは残っていません。特徴は大型で力強いモーターが採用され硬いゴムのアイドラが力強く回転をターンテーブルに伝えます。レコードを強力なトルクで回転させるので針圧の大きなカートリッジを使用しても難なく回していることが再生音から推測できるほどです。非常に重要な要素を持ち合わせています。しかし、これらのプレーヤーは数十年も経っていますので十分な整備が必要です。整備をすることで良い音が得られ、耐久性は現代の新品のものより良くなる事は確かです。安易に手に入れて、簡単な市販のボードに取り付けたりすると本来の音質は出ずにモーターゴロ等に悩む事になる可能性も有ります。


●ベルトドライブの特長

 

 一昔前に一般的に流行したものです。モーターの振動やゴロを伝達系にゴムベルトを使用する事で逃れています。SN比を重視したものが多く、安価で使いやすさが利点ですが音質的にはベルトの伸び縮みが問題になります。ターンテーブルを重くして慣性を利用した積極的な製品もありますが、ターンテーブルを軽くして共振させ更にターンテーブルとアームの部分をスプリングで浮かせスプリングの調整で音が変わるなど、プレーヤーで共振を増強し楽器などの響きが良く再生されるという間違った説明をして、オーディオ的な音作りを良いものとして売り込んでいる製品もあります。しかし、音は別にしても床の振動を伝え難くしているため使いやすさとしては認める事が出来ます。


●糸ドライブの特長

 糸ドライブはベルトドライブの高級品として製造されています。モーターの伝達力は弱いもののターンテーブルに大きな質量をもたせ慣性力で超安定を狙ったデーターを主に考えて作られたものです。この形式のプレーヤーは日本製が殆どを占めています。ターンテーブルの素材に砲金やアルミ、ステンレスが使用されています。ターンテーブルが7kgを超えると回転軸の耐久性を超えるためエアーフロート式が出現しました。そしてターンテーブルは30kgという重量級まで使用されたのです。しかし、厳密に申しますとエアーフロートの為に重量級のターンテーブルのわずかな鳴きが逃げ場を失い特有の金属音が音楽信号に乗っているように感じられます。一見、力を入れた原音再生の機器のように見えますが現実は少し違っているようです。この種のものは現在では殆んど生産されていません。15〜20年前の中古を手に入れられるなら、フロートではなく、ターンテーブルの軸が木製の本体にしっかり付いた当時15〜30万くらいの比較的安価な方をお薦め致します。

今までの経験でターンテーブルを重くして慣性モーメントを上げても、スピード感はある一定から早くならず、又ターンテーブルの共振も消えない事が分かりました。


●ダイレクトドライブの特長

 ダイレクトドライブはモーターの回転制御が自由に出来るようになった事をきっかけとして安価で安定度が良いものとして作られたものです。見た目には安定しているように見えますが、この方式ではモーターの軸の上にターンテーブルがついていることになり、そのため軸受けが弱くモーターの雑音をターンテーブルが直接受けます。またターンテーブルが一回転するごとにトルクが2回もしくは4回しかないことに問題があるようです。その為、ターンテーブルの慣性を利用しています。気を入れたプレーヤーとは言えませんが初めての方には機種を上手に選ぶならば十分なものかもしれません。この種のプレーヤーは最近の製品には価格的に良いものが少ないようです。

目安としては本体が木製のものを選んで下さい。20年ほど前のものに良い製品が多く、当時6〜8万円のものがお買い得です。中古の良品で2〜5万ほどで手に入るでしょう。この形式では高級品といわれても価格ほど音質的な向上はあまりなさそうです。



回転とその安定性について

アイドラドライブやベルトドライブのモーターはターンテーブルが1回廻るごとに約67回もモーターが回転するため、非常に安定しています。しかし、ダイレクトドライブではターンテーブルが1回廻るごとにモーターも一回しか廻りません、一見安定しているようにインジケーターで見えても早い変化が見えず、音を変えるのです。。レコードには音楽信号が刻まれていますので、レコード針を乗せることによって大きな音が出るたびに大きな摩擦があり、小さな信号では摩擦が小さくなります。トルクの少ないモーターでは音が変化するたびに回転の微小な変化が起こるのです。この事はベルトドライブにも起こり、音楽信号と共にベルトの伸び縮みが考えられます。前にも書いたように、モーターとアームの部分をスプリングで浮かしたプレーヤーでモーターを本体の方に取り付けたものがありますが、モーターとターンテーブルをゴムベルトで繋いでいる為音楽信号に沿って微小な振動がターンテーブルとアームに跳ね返ります。ここで前の説明を思い出してください。アイドラドライブのプレーヤーでは大きな力強いモーターと、硬いゴムのアイドラが使用されモーターの強い力をターンテーブルに伝えます。それはレコードをかけても強引に廻す設計になっている為に、音楽信号に対して回転が変化する事は考えられません。ターンテーブルが力強く廻っているかテストする為には、ターンテーブルを廻しながらレコードをレコードクリーナーで拭くことでよく分かります。弱い力で止まるものは弱く、強いものは簡単に止まりません。

良いターンテーブルは音質にスピード感があり、しっかりした色付けのない、まともな音楽を再生する可能性を持っています。ただし、貧相なアンプや低能率スピーカーに使用した場合は、プレーヤーの共振が作り出す響きがない為、貧相な音になる可能性も有ります。



針のトレース時の共振や、モーターの振動による雑音について

 レコード針がレコードをトレースする際に、カートリッジは激しい高速の振動を伴います。その振動はアームを伝わり本体に流れます。アームから伝わる振動は、もう一方ではウェイトやアンチスケーティング、アームレストその他アームの付属品の方向に流れた振動はカートリッジの方向に跳ね返って来るものもあります。また、針先からレコードを伝わってターンテーブルの方へも振動は発生し、その振動はターンテーブルの軸を伝わり本体へ流れます。アームからとターンテーブルからの振動が本体へ伝わっていますが、本体はゴム足、またはスプリングで浮かしてありますので本体の質量でその振動を消滅出来なかった場合は、その振動はターンテーブルやアームの方へ戻っていき針先まで伝わり、次の信号の音を濁します。この振動の消滅に対処する為に、プレーヤーの本体を重く作れば良いことになりますが、10kg増やしてもさほど効果は見られません。また、金属を使用して重くすると金属特有の鳴きを発生します。

もう1つの雑音は、モーターから発生します。アイドラドライブでは大きなモーターを使用していますので大きな雑音が出ます。これを堅いスプリングなどで浮かし少しの対処をしています。ベルトドライブでは小型のモーターを使用してゴムで浮かし雑音から逃げるようにしています。糸ドライブではモーターを本体から分離したところに設置してモーターの雑音から逃れています。ダイレクトドライブではモーターがターンテーブルに直結しているためにモーター自身に雑音の発生が少ないスイッチング方式を使用します。

音質の為には大きな力強いモーターが必要です。しかし、雑音の弊害から守るためには音質をある程度諦める事が設計として楽になります。



良い音質に挑戦するには


上記の振動や雑音を逃れ良い音質に挑戦するには、音質重視で設計されたプレーヤーを選び、次のことに挑戦してみてください。プレーヤーの置き台またはラックに50kg以上のものを使用し、プレーヤーに付いているゴム足やスプリングを使用せずに、木製の角材などでプレーヤー本体と直結するようなセッティングをします。上記説明の本体に来る振動や雑音を、大きな質量のある台に伝えることによって消滅させる方法が最良と思われます。程度はありますが想像を超えるようなスッキリとした音に変化したことに気付かれると思います。そこで先ほど述べています安易な方法で対策がとられている、フローティングされたプレーヤーでは手の施しようがないのです。


製品には材料費に費用をかけずに見た目を重視したものが多く、品質や本質を重要視して作られたものは少ないのです。意外と良質な製品は、色々な機能をうたってないシンプルなものが多い様です。


上記はプレーヤーの大まかな説明です。同じ形式のプレーヤーでも使用方法で大きな差が有ります。また、取り付けられたアームでも音質に差がある為、参考程度にして下さい。

 

 

 

 



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